フリダムの在庫管理画面の使い方|上部に並ぶ4つの数字の見方から滞留在庫の一括処分・CSVエクスポートまで

フリダムの「在庫管理」画面は、抱えている在庫全体の状況を一目で把握し、滞留してしまった在庫をまとめて処分するための日常管理画面です。この記事では、上部に表示される4つの数字の見方から、在庫一覧の列の読み方、滞留在庫の一括処分手順、CSVエクスポートまでを順に解説します。

目次

この記事でわかること

在庫状況がひと目でわかる、上部の4つの数字

在庫管理画面を開くと、まず上部に4つの数字が並びます。専門用語のように見えますが、実際は「今の在庫を全部見える化するとこうなる」という、シンプルな現状把握のための数字です。ひとつずつ見ていきましょう。

  • 総資産(販売想定価格) 今持っている在庫を、今の価格で全部売り切ったらいくらになるか、という合計金額です。あわせて在庫の点数も表示されます
  • 見込み純利益(FBA手数料考慮) その売上から、Amazonに支払う手数料(FBA手数料)を差し引いたあと、手元にどれくらいの利益が残りそうかの目安です。ただし、仕入原価が0円のまま登録されている商品があると、その商品は「利益100%」として計算されてしまうため、実際の利益より多めに表示されている場合がある点は覚えておいてください
  • 併売カバー率 Amazon以外の場所(主にヤフーショッピング)でも販売できている商品が、全体のどれくらいの割合を占めているか、という数字です。併売をどこまで進められているかの進捗の目安になります
  • 要注意在庫(100日以上滞留) 登録してから100日以上、まだ売れずに残っている在庫がどれくらいあるか、という件数と割合です。長く売れていない在庫ほど、値下げなどの対応を検討したほうがよい在庫、という意味だと捉えてください

特に「要注意在庫」の数字は、クリックすると該当する在庫だけに一覧を絞り込めます。「まず何から手をつければいいか分からない」というときは、ここから見ていくと、後述する一括処分の対象がそのまま見えてきます。

在庫一覧の列の見方

画面下部の在庫一覧には、商品ごとに次の情報が並んでいます。それぞれの列が何を示しているかを押さえておくと、処分対象の判断がしやすくなります。

  1. 販売ステータス(AMZ / Yahoo バッジ) オレンジのAMZバッジはAmazon出品中、緑のYahooバッジはヤフーショッピング出品中を示します。両方が表示されている商品は、クロスモール連携済みということです
  2. 仕入原価 仕入れ時に登録した原価です。この値が予想利益の計算に使われます(自動での取得方法については後述します)
  3. AMAZON価格・カート価格 現在のAmazon出品価格(自社)と、カート取得価格をリアルタイムで表示します
  4. 予想利益 AMAZON価格から仕入原価とFBA手数料を引いた、利益の目安です
  5. 回転率・在庫状況 登録からの経過日数と、現在の在庫数を表示します

仕入原価はSKUから自動取得される。パターンと違う場合は手動修正でOK

「仕入原価をいちいち手入力するのは大変そう」と思われるかもしれませんが、フリダムはSKUの末尾についている数字を、仕入原価として自動的に読み取る仕組みになっています。アマジャックやせどろいどなど、多くの仕入れアプリがSKUの末尾に仕入原価を含める形式でSKUを作成するため、ほとんどのセラーはこの自動取得の恩恵をそのまま受けられるはずです。

ただし、SKUをこのパターンに沿わない独自ルールで作成している場合は注意が必要です。たとえば、OEM商品を「oem-001」のようなSKUで管理しているケースでは、末尾の「1」がそのまま仕入原価として誤って読み取られてしまいます。

対処法:このような場合は、該当商品の仕入原価欄を手動で正しい金額に修正して保存してください。一度保存すれば、その修正した原価をフリダムが記憶し、以降は自動取得の数字に上書きされることなく、その金額が使われ続けます。SKUの命名ルールが独自のものである商品だけ、最初の一回だけ手直しをしておく、という運用になります。

なお、ここで登録された仕入原価は、在庫管理画面の中だけで使われるわけではありません。売上管理画面の利益計算にもそのまま反映されるため、在庫管理画面で一度正しく直しておけば、以降の利益計算全体が正確になります。

なお、一覧の各行には「価格調整」ボタンがあり、ここから1件ずつ個別に価格を変更することもできます。一括処分をかけるほどではないけれど、この商品だけ調整したい、という場面ではこちらを使います。

滞留在庫を一括処分する手順

在庫管理画面のメイン機能が、この一括処分です。長く売れ残っている在庫をまとめて選び、指定した割合で一気に値下げできます。手順は次のとおりです。

  1. 右上の緑ボタン「在庫データを今すぐ更新」をクリックし、Amazonの最新の在庫・価格データを取得する
  2. 「登録から○日以上経過した在庫に」の欄に日数を入力し、「一発チェック」ボタンで対象の古い在庫を一括選択する
  3. 「在庫処分○%」の欄に値引き率を入力する
  4. 処分モードをプルダウンから選択する(「安全処分(赤字ストップ)」または「損切り(赤字無視で処分)」)
  5. 「一括処分改定を実行」をクリックして、選択した商品に一括で価格変更を適用する

なお、フリダムの在庫データは、この手動ボタンを押さなくても、通常は1時間ごとにシステム側で自動的に最新化されています。普段の閲覧であれば、自動更新に任せておいて問題ありません。そのうえで、一括処分のように価格を書き換える操作の直前だけは、手順1の「在庫データを今すぐ更新」を押して、その場で最新の状態にしておくのがポイントです。自動更新には最大1時間ほどのタイムラグが生じうるため、直前に売れた商品や価格が変動した商品に対して、意図しない値下げを適用してしまう可能性があります。処分の判断に関わる操作の前だけは、手動更新でひと呼吸置いておくと安心です。

注意:一括処分の実行は取り消しができません。「一括処分改定を実行」を押す前に、対象件数と処分率を必ず確認してください。画面には「表示:○件 / 全○件」という形で対象件数が表示されているので、意図した件数になっているかをチェックしてから実行する習慣をつけておくと安心です。

処分モードは2種類。「安全処分」と「損切り」の使い分け

一括処分の処分モードは、プルダウンから次の2つを選べます。

  • 安全処分(赤字ストップ) 設定した処分率で値下げすると赤字になってしまう商品について、自動で処分をストップしてくれるモードです
  • 損切り(赤字無視で処分) 赤字になるかどうかに関わらず、設定した処分率をそのまま適用して在庫を動かすことを優先するモードです

まとめて値下げをかけるとき、いちばん怖いのは「気づかないうちに原価割れしていた」という事態です。基本的には「安全処分(赤字ストップ)」を使っておけば、そこに歯止めがかかります。一方で、保管手数料がかさみ続けている在庫や、シーズンが完全に過ぎてしまった商品など、多少の赤字を許容してでも早く現金化したい在庫については、あえて「損切り(赤字無視で処分)」を選ぶ場面もあります。どちらが正しいということではなく、対象在庫の性質に応じて使い分けるモードだと考えてください。

前提条件:「安全処分(赤字ストップ)」が正しく機能するのは、仕入原価が正しく登録されている場合に限られます。仕入原価が未登録のまま(0のまま)になっている商品は、システム側から見れば「原価0=いくら下げても赤字にならない」という判断になってしまいます。日々の登録時に仕入原価を正しく入れておくことが、この安全装置を活かす前提だと考えてください。

在庫データの更新とCSVエクスポート

画面右上には、2つのボタンが並んでいます。

  • 在庫データを今すぐ更新 Amazonから最新の在庫・価格データを取得します。画面には「最終更新」の日時も表示されるので、いつ時点のデータを見ているかは常に確認できます
  • CSVエクスポート その時点の在庫管理データを、そのままCSV形式でダウンロードできます

このCSVエクスポートは、シンプルに在庫管理データを書き出すだけの機能ですが、使い方次第でいろいろな用途に活用できます。たとえば、実店舗と並行して在庫を扱っている場合の棚卸作業の記録として使ったり、フリダムのデータをExcelやスプレッドシートに取り込んで、独自のフォーマットで在庫管理や分析を行ったりすることも可能です。月ごとにダウンロードして保存しておけば、在庫の推移を自分なりに振り返る材料にもなります。決まった使い方があるわけではないので、ご自身の運用に合わせて工夫してみてください。

また、画面左上の検索欄では、SKU・ASIN・商品名・コンディションで在庫を絞り込めます。特定の商品の状態だけを確認したいときは、こちらを使うのが早道です。

まとめ

在庫管理画面は、上部の4つの数字で在庫全体の状況をつかみ、一覧で商品ごとの状態を確認し、滞留在庫を一括処分する、という流れで使う画面です。日常の運用としては、「在庫データを今すぐ更新」でデータを最新化してから、要注意在庫の件数をチェックし、必要に応じて一括処分をかける、という手順を定期的に回していくのがおすすめです。一括処分は取り消しができないため、実行前の対象件数と処分率の確認だけは、毎回欠かさないようにしてください。

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